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基本方針

Game Changeの年(大きな節目の年)

今、世の中で起きている事は、これまで築き上げてきた価値観や枠組みそのものが根本的に変化していく年となるでしょう。そのような時だからこそIZUMIYAは、チャンスと捉えGame Changeの年(大きな節目の年)であったと、後に語られるような素晴らしい年になるのではないかと考えております。

時は、はからずも酒税改正を10年の歳月をかけて大きく変化させます。箱根駅伝の青山学院大学の原監督は、予選通過もできなかった弱小チームを人が育つ土壌をつくるまで10年という時間を費やし、日本一のチームに育てられました。会社員時代に会得されたことを実践され、旧態依然としたチームに新しい風を吹き込み、人材選手が育つ環境づくりから始め、優勝ができるチームに育て上げ、総合3連覇を達成されました。

IZUMIYAは、Game Change中長期計画としてIZUMIYA Change 10年を掲げます。
私は、社員の皆さんと“10年後のありたい姿”をどんどん語りあいIZUMIYAと共に皆さん自身が成長されるような土壌を作っていきたい。その為に今年は、皆さんの努力と頑張りにより様々な施策を進捗させていきます。
現場力の強化、管理体制、経営力の強化が、今後成果として確実に現れてくると思います。その意味で、考え抜く強さ、やるべきことをやり抜く強さを持つことが重要です。

人は生きていく上で、どんな所にも問題はあります。問題は「火」と同じです。動物は「火」を恐れ逃げます。人間はやけどしながらも「火」に近づき、利用し、文明を作りました。問題が起こるとそれに耐えられないと思って逃げ出す人と、問題を解決し扱えるようになる人がいます。問題は「火」と同じです。恐れて、逃げているうちは怖い存在ですが、何度か火傷してでも取り扱えるようになればこんな便利なものはありません。「火」を自由に使いこなせる事で人間は大きく成長しました。問題を扱える人が次のステージに上がることができます。
ステージをひとつ上がってみるとそれは「問題」でもなんでもなく「気づき」を与えてくれるただのツールだということが分かります。

今年1年 社員の皆さんには、これからの10年でどういう変化を起こすか、どういう改革・前進をしていくかということを語ってもらおうと思っています。自分自身が成長して、真実の情報の価値を判断できるようになること。そして信頼できる『仲間』をつくること『つながり』を大切にすることです。その為の具体的な5つの『つながる実践』をしてください。
1.お客様とつながる
2.お取引先とつながる
3.信頼できる仲間とつながる
4 繁栄につながる
5.未来につなげる
私は短期的な収益に重きを置くのではなく、前進をしているかどうかに重きを置いていきます。皆さんもその意識でお願いします。重要なのは前進しているかどうか。3年経ってこれだけの変化を起こした、革新した、種まきをした、そしていつ開花する、ということに責任を感じてもらいたいと思います。今すぐできることからでいいのです。 夢のある『つながるストーリー』を創り上げて下さい。

方針1【IZUMIYAブランドを確立する】

IZUMIYAには”イズミヤブランド”を目指す質の高い社員さんがいます。そして幅広いお客様、お取引先という優良なアセットがあります。生前会長は「天平道」商道は人道であると教えてくれました。「正直・勤勉・調和・忍耐・堅実・倹約」で創りあげてきた経営理念の本質を、私たちは深く理解し、正しく引き継ぐものとして、このブランド・アセットを大切にしていく事を目指します。理念に基づいた商品、サービスに対する考え方などどこを聞かれてもブレない姿勢、IZUMIYAの価値の伝え方など、新たな高みへ進化させていけるかどうかは、私たちの知恵と努力次第です。それには、座って考えるだけでは何の新しい知恵も生まれません。現場力を駆使してお客様と全身全霊で向き合い、お客様のニーズに対する感性を研ぎ澄まし、走り回りながら本質を常に考え絶えずより良いことを追求していくマインドこそが大事だということです。

方針2【IZUMIYA  Change】

IZUMIYA Changeのキーワードは「変革」です。抵抗に打ち勝ち、変革を成し遂げるためには、三つの推進力が必要です。まず、第一は、全社員が「明確な目標とそれを達成しようとする情熱」、第二の推進力は、「健全な危機感を共有すること」、第三の推進力は、目指す姿の実現を支える「組織改革、業務プロセス改善」です。私たちは創業の精神、経営理念を判断基準として、お互いに助け合い、支えあい、つながることで企業の夢と皆さんの夢を重ねて実現できるIZUMIYA Changeを目指します。社員の皆さんは、この繁栄計画をしっかりと読みバイブルとして十分理解した上で、遂行及び目標達成に積極的に取り組んでいきましょう

方針3【IZUMIYA  Change マインド】

新しい仕組みを作っても、どうやって運営すればよいか経験が足りないということもあると思います。皆さんが将来、新しい事業の経営幹部あるいはIZUMIYAグループの経営幹部になっていくときに困らないよう、一緒にキャリアプランを考え、皆が成長できるようにしていきたいと思っています。社員さんの動きが理念の具現化なのです。経営幹部は経営幹部たる自覚を持ち、社長の意図を組み、社長の分身として強いリーダシップを発揮すること。課長の役割は、現場の最前線に立ち、最小限の経営資源を活用して最大限の成果をあげること。チームの役割は①困難を突破する役割②作戦を構築する役割③継続を促す役割④人の話を汲み取る役割⑤仲間とつながる役割⑥アイデアを出す役割⑦リスクに備える役割です。

方針4【IZUMIYA  Change 評価ルール】

社員さんの力を最大限に発揮できる仕組み作りを進め「本当に喜んでいただけるサービスを生み出す」為に、楽しく働ける環境を創り、動機づけのある人が活躍できるIZUMIYAにします。社員さん一人ひとりが使命感を持ち『一緒に同じ方向に向かって進んでいるんだ』というやる気が起きるようなチームを目指しましょう。
そこで当然、頑張った社員さんに正当な評価をする必要があります。そこに贔屓(ひいき)や、年功序列の足かせがあってはなりません。頑張るとは何か→公平な評価基準『360度 業務評価の導入』
では、不公平を防止するためには何が必要か→不当な評価を得ることがないよう、客観的に管理できる部署を置く必要があります。
社内は実力主義、頑張れば上に、サボれば下に という当たり前のルールを徹底していきます。

<IZUMIYA  Change 8つの評価>
「社員さんの士気」「社員さんの相互尊重」「風通しの良さ」「待遇面の満足度」「20代30代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」

社員の皆さんに期待すること

私はIZUMIYAを単なる総合酒類販売業ではなく「人の幸福・利益を増進する事業あるいは人材の種をまき、育てる企業」にしたいと考えています。新しい顧客を増やしたり、売上を増やすという範疇を超えて、新しい発想で、革新的に且つInnovativeに、わくわくする新しい仕組みやシステムを皆でつくって行きたいと思っています。そして雇用を創出し、利益をあげて、社会貢献していく。口でいうほど簡単なことではないと思います。まずは自分たちで考えることはもちろん大事ですが、考えたことをチーム・お客様・お取引先に提案してください。創業時の会長のように、お客様のもとに足繁く通い、感謝の心を旨として、お役に立つことはないかということを念頭に活動をしてください。そして、史上最高益となる今年度連結純利益を達成し、更なる飛躍に繋がるIZUMIYAの歴史に残る1年にしたいと考えています。


代表取締役社長 土師 康博